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ソナーレ杉並上井草の
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"Life Focus"を形にする取り組み ~ ご夫婦お揃いでの一時帰宅 ~

みなさま、こんにちは。
いつもソナーレ杉並上井草のブログを閲覧いただきありがとうございます。
ソナーレ杉並上井草の飛田です。

今回は当ホームにおける"Life Focus"を実現する取り組みを紹介いたします。

2年ほど前に、当ホームにご入居されたT様ご夫妻。
当初より、奥様から「いつか主人と一緒に、一度自宅に帰りたい」とのご要望を伺っていました。
奥様はお独りで問題なく帰宅されることができましたが、ご主人は、腰の痛みの訴えがあり、ご自身のみでの歩行が困難なことから、ホーム内で過ごされる日がほとんど。
このため、ご帰宅にはホームのサポートが必要でした。

これまでは新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、外出が困難な状況が続いていましたが、今年5月に「5類」に移行したことから、奥様の一時帰宅への“想い”が強くなってきていました。

そこで、この想いを何とか実現しようと、ケア、ナース、作業療法士など、多職種を集めてのカンファレンスが開催されました。
「ご自宅がホーム至近とはいえど、ご主人がご自分の足で歩いて帰られるのは、かなりのリスクを伴うこととなる。解決策として、何があるだろうか?」
「移動は、タクシーを利用すれば解決できる。乗り降りを安全に行えるよう、座席への移乗動作を練習していこう」
「事前の環境調査で、公道からご自宅の玄関まで、階段が3段ある。これに備えて、ご主人に段差昇降の練習を行っていただこう」
「自宅内の階段を上るのは危険なため、今回は1階でのご滞在としよう」

など、様々な議論が交わされました。

そして当日、出発時間より少し早く正面玄関にこられたご主人。
数年ぶりのご帰宅に、緊張の面持ちです。

タクシー内でも、後部座席からお二人の緊迫感がひしひしと伝わってきました。

ついに、ご自宅に到着!
門扉の表札を指さすご主人。
高揚した表情で
「僕たちの家だね!」
と、ひとこと。
普段は寡黙なご主人ですが、この時は感激のあまり、とっさのひと言が飛び出したご様子でした!

記念撮影に、ピースで応じてくださったご主人。
自信に満ち溢れた表情を、眩しく拝見いたしました。

お二人そろってお写真も。
記念の一枚となりましたね!

居間に上がられ、改めてご帰宅を実感されるご主人。
安堵の表情がそれを物語ります。

「二人でずっと仲良く暮らしていきたいと思っていたけど、主人と一緒にもう一度自宅に帰れることはもうないと、半ばあきらめていたのよ…。でも、やっぱりあきらめきれない自分もいて。今回、実現できたなんて夢のようだったわ!本当にありがとう!」
後日、そうお聞かせくださった奥様。
ご自身の夢を決してあきらめない強さ。
実現に向け、ひたむきにリハビリを続けたご主人の信念。
安全、そして確実な実現に向けて詳細に検討を重ね、実行したスタッフ。

これらが、ひとつでも欠けていたら、今回の取り組みは実現しなかったと感じています。

私たちはこれからも、ご入居者おひとりお一人の"Life Focus"の実現に向けて、着実に取り組んでまいります。

次回もお楽しみに!