2023/08/07
"Life Focus" を形にする取り組み ~ 日課の継続 ~
みなさま、こんにちは。
いつもソナーレ杉並上井草のブログをご覧いただきありがとうございます。
ライフマネージャーの飛田です。
当ホームの"Life Focus" を形にする取り組みをご紹介するこのシリーズ。
今回は、在宅生活で続けてこられた『日課』を、ホーム生活でも継続するための取り組みをご紹介いたします。
つい先日、神奈川県から引っ越してこられたT様。
ご入居前から
「歩くことが好きだから、ここに来ても毎日外へ散歩に行きたい」
との、強いご要望がありました。
「お散歩のご要望につきまして、承知しました。ですが、ホーム周辺の環境に慣れるまではご一緒させてください」
と、スタッフがお願いしましたが、ご本人は『お断り』との固い意志を示されました。
「お気遣いありがとう。だけど大丈夫です」
と、手際よく支度を済ませ、お独りで行く気満々です!
本日は初日、ということもあり、スタッフが案内役も兼ねて、(控えめに)同行させていただきました。
「ここはパン屋さん?私パンが大好きだから寄っていきましょう」
「豆パンとアップルパイと…」
お散歩で出たはずが、気が付けばお買い物。
「次はスーパーに行きたいから案内してくれる?」
スーパーでもお目当ての品を購入され、大満足!
「次は独りで行けると思うから、安心してね」
と、満面の笑みをお見せくださいました。
スタッフの目が泳いでいたのは、言うまでもありません…。
T様のご帰館後、多職種のスタッフが集まり、カンファレンスを開催しました。
『散歩を日課として継続できる』ために、予測される危険因子の洗い出しとその対策について、活発な議論が交わされました。
ご家族には想定されるリスクをお伝えし、安全対策には万全を期すことで、ご納得いただきました。
そして、まずは実践。毎回のご様子を観察し、必要に応じてリスクに対する先回り案を検討し、適宜導入することといたしました。
あれからしばらく経った今では、すっかりパン屋さんの常連となったT様。今日も意気揚々とお出かけです。
ホーム近隣の駅前商店街をめぐるお散歩が、新たな日課となりつつあります。
スタッフが道案内をしていただく日も、近いかもしれません。
当ホームでは、これまでの生活で続けてこられた日課を、ご入居後も変わりなく継続できることで、その方らしい暮らしの実現につなげられるようサポートしています。
次回もお楽しみに!