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ソナーレ杉並上井草の
スタッフブログ
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"Life Focus" を形にする取り組み 『つむぐ想いが叶うとき』~前編 ~

皆様、こんにちは。
ライフマネージャーの髙橋です。
いつもソナーレ杉並上井草のブログをご覧いただきありがとうございます。

当ホームの"Life Focus" を形にする取り組みをご紹介するこのシリーズ。
今回は、あるご入居者が日々のリハビリに熱心に取り組んだ末に、念願だったご主人のお墓参りを実現させたケースを、前・後編の2回に分けてお届けいたします。

ほかの老人ホームからソナーレ杉並上井草に転居していらしたS様。
当初から「おじいちゃま(ご主人)のお墓参りに行きたい」とご意向がありました。しかしご家族は、お墓周辺は足元が悪く、歩けないといかれない場所にあるため、ベッド上での生活を長く続けてきたご本人には困難、とされていました。

実際のところ、足腰の筋力の低下は否めませんでしたが、元来努力家であることや、どうしてもお墓参りに行きたいとの強い想いをお持ちであることから、ホームでしっかりとリハビリに取り組んでいただければ実現は可能と判断し、こちらから「お墓参りに行かれませんか?」とご提案してみました。
すると「行けるんですか?ならば行きたいです!頑張って歩きます」と、強い意志を示されました。
そこで、あらためてご家族にもご相談させていただくことに。

するとご家族も「ぜひ、お願いします!」と大変喜んでくださったため、担当スタッフを中心にケアやナーススタッフ、作業療法士(OT)などの多職種が連携し、本格的な取り組みを開始しました。

まずは立つ動作から開始し、少しずつでも歩ける距離を延ばしていかれるよう、毎日コツコツとリハビリに取り組まれました。
当ホームでは1日3回OT監修の体操を実施しておりますが、お墓参りの目標が定まってからというもの、S様は大変熱心に参加されていました。
また、普段の生活の中でも、例えばお食事の時などに車いすから椅子に座り変える際に、意識的に立位を維持したり、時間を見つけては歩行訓練を実践したりしました。

その甲斐あって、筋力は徐々に回復し、リハビリ開始当初は数歩が限界だった歩行が、数メートルにまで距離を延ばすことができました。

七夕には、神様の力もお借りできるようお願いされました。
そして、奇跡は起きたのです!

後編につづく。