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お風呂でリラックスタイム ~安心・安全な入浴方法のご提案~

こんにちは、作業療法士のNです。
今回は、ホームで実践している入浴方法について、大きく3 つに分けてご説明いたします。

1つ目として、ごく一般的な入り方、「浴槽をご自身で跨いで入る」方法です。
浴室を跨ぐ際は、立って跨ぐ、あるいは浴槽の縁に座りながら足を上げて跨ぐ方法があります。
ご自宅の浴室に近い環境であるため、リラックスして入ることができます。
ご入居者からも
「以前からずっとこうして入ってきたから、一番しっくりくる。うれしいわ!」
とのお声が聞かれています。

2つ目は「座った状態で浴槽に入る」方法です。
介助をすることで立ち上がりは可能ですが、浴槽をまたぐ際に不安定となる方にお勧めしています。
この機器は、椅子全体が平行移動するため跨ぐ動作がなく、安心かつ安全に入浴できます。

3つ目は「寝たままの状態で浴槽に入る」方法です。
浴槽の床が沈んでいくため、ご本人はストレッチャーに寝た状態のまま、高低差なく入浴できます。
たっぷりと肩まで浸かることができ、リラックスして十分温まっていただくことが可能です。

特にご退院後の方は
「病院ではシャワー中心で、浴槽に入る機会がなかなか持てなかったから、久しぶりにゆったりと入れて本当に気持ちがよい」
と、笑顔をお見せくださったり、活気を取り戻されたりしています。

入浴は、単なる身体の清潔を保つ行為にとどまらず、ご入居者にとって心身の健康を支える重要な習慣です。血行を促進し、筋肉の緊張を和らげることで、身体的な健康を維持するだけでなく、ストレスを軽減し、気分をリフレッシュさせる心理的な効果も期待できます。
さらに定期的な入浴は、生活リズムを整え、生活の質を向上させることで、より充実した日々を送る手助けともなります。

これからも、作業療法士としての専門的観点から、ご入居者お一人おひとりの状態に合わせた安全かつ安心で、快適な入浴環境を設定し、心身ともに健やかにお過ごしいただけるよう努めてまいります。