こんにちは。ケアチームリーダーの樋口です。
今回は、前回の続きであるケアスタッフの一日の仕事(午後)をご紹介いたします。
PM 14:00~ 入浴
基本的に、午前と午後の部に分かれて入浴をされています。
入浴前には、検温・血圧測定をし、体調の確認と測定結果を踏まえ、ナーススタッフと情報共有した上で、浴室へと向かいます。
ソナーレ祖師ヶ谷大蔵には、大浴場が1箇所、個浴室が4箇所あります。
大浴場で一番目を引くのは、ホーム自慢の大型4Kテレビです。美しい風景やテレビ・DVDなどの様々な映像コンテンツなどを鑑賞する事ができ、さらにこだわりの入浴剤などを入れれば温泉地に行ったような、非日常的な気分を味わうこともできます。
また大浴場には、ご入居者の入浴をサポートする天井走行リフトがあります。介護度の重い方でも大きな湯船でゆっくりとお風呂を楽しんでいただけるよう、ハンモックのように包まれながら、安全に車椅子等から浴槽へ移乗するための機器です。
このような福祉機器を使用することは、ご入居者の入浴の質を高めるだけでなく、スタッフの腰痛予防を目的とした「持ち上げない介護」を実践する取り組みの一助となっています。
※本来は、介助者は横でサポートしています。
次にご紹介するのは、電動リフト付きシャワーキャリーが導入された浴室と通常の浴室です。
あまり聞きなれないものですが、入浴をサポートする重要な福祉機器です。お風呂に入る際は、浴槽跨ぎをすることが基本ですが、ご入居者の中には立ち上がることが困難で、跨ぐことが出来ない方もいらっしゃいます。
しかし、この機器なら、シャワーキャリー(入浴用車椅子)と浴槽縁にあるレールを連結することで、座ったまま浴槽内へ移動でき、浴槽まで到達したら昇降ボタンによってスムーズに湯船に浸かったり出たりすることが出来ます。
このようにご入居者のお身体の状態に合わせて浴室や福祉機器を選び、入浴介助を行っています。
その際は、転倒等の事故が無いように見守りや介助を強化するとともに、滑り止めマットなどの環境設定にも注意を払っています。
また、お身体の状態や現在の身体機能面に課題があった場合は、作業療法士に相談し、入浴評価(安全に入る為の介助の方法や動作確認)をすることもあります。
PM16:00~ レクリエーション「ボッチャ大会」
この日のレクリエーションはボッチャと言うスポーツを実施しました。
ボッチャはパラリンピックの競技でもあります。目標球に球を転がしたり、他のボールに当てたりして点を競い合うスポーツです。この競技のルールを、ご入居者の身体状況や参加人数に合わせて作業療法士やレクリエーション委員会のメンバーでアレンジした上で、皆様に楽しんで頂いております。
普段は穏やかな方でも競争となると、勝負師の顔になる方が多く、いつもとは違う表情を見せて下さいます。
このようなスポーツをする際は、怪我がないように注意深く見守りや介助をしています。
ボッチャの様な運動系のレクもあれば、講師を招いての水墨画・花セラピー(フラワーアレンジメント)・ペーパークラフト教室などの手工芸レクや、季節の行事イベントや作業療法士主催の体操プログラムがあり、ご入居者自身が興味・関心のあるレクリエーションを選んで参加できるよう、バリエーション豊かに企画しています。
他の有料老人ホームでは、午後早めの時間でレクリーションを行っているところが多いのですが、ソナーレでは、16:00~と夕方の時間に設定していて、レクリエーションはほぼ毎日実施しています。
16:00に行う理由としては、当社の取り組みの一つである、「スリープマネジメント」が関連しています。
深部体温が最も高くなる夕方が身体への負担をかけず運動するのに最適であり、夜間にしっかり眠っていただくために、居眠り防止効果もありますので、生活リズムを整え体調を維持することが期待できるからです。
PM17:30~18:00 介護記録の確認 申し送り業務
まもなく終業時間に近づいていますが、最後に大切な介護記録の確認作業があります。
介護記録とは、スタッフがご入居者に介護サービスを提供した根拠を示す大切な記録です。また、ご入居者の日々の体調や生活状況など蓄積されたデータを元に適切な介護が行われているかどうか検証するものです。ケアスタッフそれぞれがケア実施後、タブレット端末やPCで入力しています。Nさんの仕事は、今日一日分の介護記録に入力漏れがないか確認し、夜勤スタッフや翌日のリーダーへの申し送り事項などをまとめ発信しています。
これにて本日の業務は終了です。Nさんお疲れ様でした。