皆さん、こんにちは。
シリーズでご紹介しております「新アクティビティ紹介」。
第4弾の今回は、ピアノ教室の様子を紹介いたします。
小さな頃からピアノを習っていらした方、クラシックコンサートに足しげく通われていた方、コーラスサークルに参加されていた方など...。ソナーレ浜田山には、音楽をご趣味とされていた方がたくさんいらっしゃいます。数あるアクティビティの中で、合唱など音楽に関するプログラムの人気が大変高いことからも、皆様の音楽好きが伺えます。
今回、ピアノ教室を始めることとなったきっかけは、あるご入居者のひと言でした。
「音楽を聴いたり、皆で歌を歌ったりするのもいいけれど、自分で何か楽器を弾けたら楽しいでしょうね」
それまでは音楽に関するアクティビティというと、聴くことか歌うことしか発想のなかった私は、この言葉に衝撃を受けました。なるほど、音楽にはもう一つ、演奏するという楽しみ方がありました!
そうと聞いたら即、アクション。早速楽器を教えられる人を探し始めたところ、名乗りを上げてくれたのがピアノを特技とするスタッフのNさん。何とも頼もしい存在です。
こうした流れで、ご要望を伺ってから非常に速いスピードでピアノ教室が実現することとなりました。
さて、記念すべきピアノ教室の初回にお集まりいただいたのは4名のご入居者。
「聴く」のではなくおひとりお一人が「演奏」するわけですから、丁度良いボリューム感です。
この日、Nスタッフが用意した課題曲は「ふるさと」。誰もが知っている童謡です。
最初にピアノの前に座ったのはS様。
S様は小さな頃からピアノを習われ、大人になってからもよくご自宅で弾いていらっしゃったそうです。ソナーレにご入居されてからも、機会を見つけては指慣らしをされていましたが、ここしばらくはピアノから離れていらしたため、今回久しぶりの演奏となりました。
...とはいえ、さすがはS様。最初は「もうピアノなんて忘れてしまったわよ」とおっしゃっていましたが、さらっと楽譜に目を通すと、滑らかな指づかいでピアノを奏でていらっしゃいました。
お次はM様の番です。
M様はどちらかというと音楽は聴くことが主で、楽器の演奏はあまり経験がないとのこと。「私は楽譜も読めないし、ゆっくり教えてね」
と、遠慮がちにNスタッフに伝えます。
これはNスタッフ、いやN先生も教えがいがあるというものです。一音ずつ丁寧に、M様に指づかいを教えて差し上げています。N先生の指の動きに倣って、音を確かめていくM様。15分ほどの短い時間ではありましたが、M様にとっては、とても充実したひとときとなりました。
無事レッスンを終えたM様。
「とても楽しかったわ!次も絶対誘ってね」
と、瞳を輝かせながら喜びをお伝えくださいました(後日M様のお部屋を伺うと、カレンダーの次のピアノ教室の日に赤い印がついていました)。
ホームにご入居後も、これまでの趣味活動を継続できることは大切です。同様に、ご入居を契機に、今まで経験したことのない新しいことに挑戦することもまた、とても素晴らしいことだと、今回の皆様のご様子を拝見して、改めて実感いたしました。
「何かを始めるのに遅すぎるということはない」
様々な場面で引用される有名な格言ですが、正にそのとおり。
ご入居者の皆様の「挑戦したい」という意欲をしっかりとご支援できる、そんなホームを目指していきたいと思っています。
次回もお楽しみに!